2015.06.24 数の話

今日は中国での「数」についてのお話です。
中国料理のメニューにも数を表す漢字がよく使われています。その中の一~八について、ちょっと変わった使い方や、面白い料理などを紹介いたします。

一=古代中国には九の官位があり、その中で一は最高位だったことから、高級な料理には「一品」の名称がつけられます。例えば、「一品官燕」はつばめの巣、「一品海参」はなまこ料理といった具合です。

二=両または双とも書く。雌雄離れることのない鴛鴦(おしどり)も二を表わす形容としてメニューに使われます。「炸鴛鴦」は二種の揚げもの、「炒双冬」は冬茹(しいたけ)と冬筍(竹の子)の炒りたきといった具合です。両(リャン)も二を表わし、日本の江戸時代でも「リャンコ」といえば刀を二本差した侍をさしたそうです。

三=そのまま三の意味でつかわれます。「三絲」と書くと三種の細切り材料、他には「三丁」(三種の角切り材料)、「三白」(三種の白い食材(ホタテ、イカ、鶏肉など))、「三鮮、三仙」(三種の海鮮、三種の高級素材など)の使われ方があります。

四=「四喜」、「四宝」、「四珍」など、珍しい四種の材料を取り合わせた料理名として使われます、面白いところですと「四喜丸子」という四種の肉団子を一皿に盛る料理などもあります。

五=「五彩」、「五様」などと使い五種の材料を意味する料理名に使われます。有名な香料に五香粉(陳皮、茴香、桂皮、山椒、丁字の粉末を混ぜたもの)があります。福建料理には有名な「五柳居魚」という料理がありますが、この五柳居の由来は、人名とも、創製した料理法名ともいわれています。

六=五と同じように六種の材料を意味する料理名に使われます。「六宝拼盤」と書き、六種前菜と表現します。

七=福建料理には有名な「七星丸子」というスープ料理があります。魚肉団子を北斗七星に見立て、出来上がりに鶏油をちらし仕上げます。その鶏油の輝きに星を連想して名付けたと言われる料理です。

八=おなじみの「八宝菜」、点心の「八宝飯」といった料理があります。八には日本と同じく末広がりでめでたいという意味のほか、八の音がお金が入ってくるという意味の漢字「撥」に音が似ているので、おめでたい席の料理に使われることが多い文字です。

如何でしょうか? 第1回の話と併せて、メニューをご覧いただく際の楽しみになれば幸いです。