2015.07.08 燕の巣

 本日のこぼれ話は燕の巣です。

 燕の巣といえば、皆様ご存知、中国料理の中でも珍味として第一級にランクされている一品です。
 また、燕の巣はフカヒレや他の珍しい材料に比べてもその採取の困難さなどから、群を抜いて珍しいものです。それゆえ、値段も高くなりがちです。

 中国食品事典によると、「燕はスマトラ・ボルネオ・ニューギニア・マダガスカル・マライ半島に産する雨燕の一種、金絲燕の巣であるとあります」
 
 金絲燕の巣は、唾液腺の分泌物のみから作られ、巣に含まれる糖鎖(免疫上なくてはならない成分)の含有量は食品中随一です。古来より、美容、健康食品として注目されているのはそのような理由かと思われます。

 そんな金絲燕の巣ですが、南海の島々にある大きな洞窟の中の岩肌に作られます。そのため、洞窟内などの自然環境からの採取の場合は、現在でも長ハシゴや竹竿で巣を打ち落とす方法が用いられています。したがって、採取には常に危険が付きまといます。
 
 余談ですが、昔は猿を訓練して岩を登らせ、採り集めたという話もありますが真偽の程は分かりません。

 また、現在では上記の自然環境からの採取以外に、人口環境からの採取も行われています。こちらは、光がほぼ入らないようにした建物に燕を誘い込んで巣を作ってもらい、それを収穫するというものです。
 雛が巣立ってから収穫できる上、収穫が安全に行え、ある程度収穫量が見込めるので、新たな方法として広がりを見せています。

 この燕の巣、料理として提供する場合はスープの具材や、涼点心(冷たいデザート)に添えてという方法が一般的です。
 福新楼ではグランドメニューに「一品官燕」の名称でスープ料理として常時ご用意しております。美容と健康の一助にいかがでしょうか?