2015.10.08 北京ダックの話

「北京烤鴨子は天下の珍味で所謂大牢の珍羞であります。子君子は一度は美味を味わうべきでしょう。餅の袋の中へ葱などと味噌をつけて食べます」北京ダックが宴席に出はじめた、大正時代の宣伝文句だそうです。
※当店のものではありません。

 それほどの美味でありながら、大正時代にはあまり普及しませんでした。これは、日本の気候の温度、湿度があまりにも高く北京ダックを調理提供するには不向きであったからだと思われます。

 現在では、調理技術、冷蔵技術などの発展により、日本でも十分に美味しい北京ダックが提供できるようになりました。

 北京ダックは、世界的に有名になった中華料理の中の一つでしょう。北京を訪れた人で、北京ダックに舌鼓をうたない人はまずいないかと思います。

 この北京ダック起源は中国黄河流域と言われています。その昔、黄河は南方で収穫された米を北方の都へ運ぶ運河の役割をしていました。
 船で米を運びますが、その時、相当量の米が流域に落ちてしまいます。落ちた米は水分を含み、程よくふやけて、流域にすむ鴨の格好の餌となりました。
 この鴨が丸々と太り、素晴らしく美味であったため、都に持ち込まれたのが始まりで、宮廷料理人の手により北京ダックが生まれました。
 その後、宮廷をでた料理人が市井に伝え、北京中に広まり、今日に至ります。

 北京市内にはたくさんの北京ダック専門店がありますが、お店毎に焼くための薪や炉の形、仕込みの方法などにこだわりがあり、味も違います。この違いを楽しむのも北京ダックを食べる醍醐味の一つでしょう。

 福新楼では常時北京ダックをご用意しております。また、北京ダックの鶏肉版ともいえるオリジナル料理の烤焼肥鶏(ショウケイ)もございます。
このショウケイ、福新楼2代目張兆順が開発した福新楼のオリジナル料理です。
鶏肉を使用し、ねぎと中華みそ(各種味噌と調味料を混合した福新楼オリジナル)を薄餅で巻くスタイルであっさりとした飽きのこない味です。
こちらも併せて、お楽しみください。