2016.02.04 中国の正月料理

中国で正月といいますと、旧暦のお正月を指します。今年は、2月15日が旧暦の正月なので、そろそろお正月に向けた準備が加速する時期です。
そんな中国のお正月、香を焚いて神様をお迎えする、爆竹を燃やし拝礼を行う、などが有名な光景でしょう。

この時神様をお迎えする神前には 豚、鶏、鴨、魚の丸煮や種々の野菜が供えられます。流石に豚丸一頭は大きすぎるので、頭に尾っぽを添る、大きな塊を皮付きのまま茹でるなどの方法で一頭にします。もちろん、お供えものは後で食べます。
そんな中国の正月、今となってはありふれたものが多いですが、下記の様な料理を食べる習慣があります。なかには「え~!正月料理だったの?」 というものもあるのではないでしょうか?

(1) 餃子
 燕京(以前の北京の呼称)歳時記に「正月は貧富貴賤を論ずることなく、ギョウザを食べる習慣がある。富貴な家では、ひそかに小粒の金銀や宝石などをギョウザの中に入れておいて、それによって運勢の順利を占う。家人でこれを食い当てた者は、すなわちその年が大吉なのである」とあります。
 この習慣は現在も生きており、餃子の中に小銭を入れたりして楽しみます。もちろん、当てた者は一年中金運に恵まれるという言い伝えもそのままです。

同時に餃子は文字の発音が交子「子が授かる」と同じです。日本の数の子と同じく、子孫繁栄の縁起のよい食べ物ということもわかります。
もう一つの読み方として「子の刻(夜中の12時前後)が交わる時に食べる」と読みます。このことからも昔から餃子は日付が変わる時=年が変わる時に食べていたものということが分かります。

ちなみに餃子の習慣は北方(粉食文化圏)が主です。南方(米食文化圏)ではお正月の食べ物として揚げワンタン(ワンタンの大きく開くさまは開運の兆し)、ビーフン料理(細く長いところから長寿につながる)などがあります。

(2) 屠蘇
 屠蘇はもともと中国から入ったもので、日本での慣わしは奈良時代頃と言われています。
 一説によると、紀元二百年頃の後漢末の名医「華陀」が配合した八神散という薬を酒に漬けて飲んだのが始まりという説。
 他の一説として、唐の時代に孫という道士がいて、除夜に薬袋を井中に浸し、元旦に之を取り出して酒樽に入れ、これには悪い流行の疫病や邪気を「屠り」、生気を「蘇らす」薬効があり、屠蘇酒というと始めた説があります。
 
(3) 年糕
 正月の点心に年糕があります。日本で言う餅のような物のことです。年糕は年高(発音がほぼ同じの為)に通じ、年の初めに食べると年々高い地位につき、家中は年ごとに繁栄するという願掛けと共に食されます。
正月におめでたい言葉や縁起をかつぐところは日本と同じです。

また、正月の縁起物つながりで、笑う門に福来たるを意味する「開口笑」という点心があります。下記にレシピを紹介します。容易なので子どもと一緒にいかがですか?

●開口笑
 材料
   (A) 砂糖2/3カップ、ラード大さじ1杯、卵1個、水大さじ3杯
   (B)小麦粉2カップ、ベーキングパウダー小さじ1杯
   別に、白胡麻適量、揚げ油
 作り方
  ・(A)の材料をよく混ぜて(B)と合わせこねます。
  ・こねた材料を棒状に伸ばし、20個に切り分けます。
  ・20個の丸だんごを作り、水を少しふり白胡麻の中にころがし胡麻をよくまぶします。
  ・揚げ油を中温に熱し、胡麻のついたダンゴを入れて揚げます。表面が割れてきたら強   火にして色をつけてください。
  ※冷やして食べる方がサクっとして美味しいです。