2016.05.26 枸杞(クコ)の話

枸杞は原野・路傍・土手などに自生する落葉低木で、どこにでも見られるナス科の植物です。生命力の強い木で、さし木も容易なことから、中国では生垣に作ったり、栽培したりしている場所が多くあります。

茎は細く、小枝にはトゲがあり、葉は柔らかく淡緑色で、開花期になると淡紫色の鐘状の小花をつけ、花は秋になると赤い実をつけるのが特徴です。

 名の由来は「枸(カラタチ)のようにトゲをもち、杞(ヤナギ)のような枝をもっていることから枸杞と名付けられた」と李時珍が著書「本草網目」の中で述べています。

江戸時代の和漢三才絵図に
「春は葉を採る(天草精という)、夏は花を採る(長命草という)、秋は子を採る(枸杞子という)、冬は根を採る(地骨皮という)、すべて薬用になり、その作用は邪熱を除き、精気、諸不足を補する、一老人に服せしめたところ、顔色よく、目を明にし、寿百余歳にして、走行すること飛ぶが如く、髪の白きは黒く変じ、歯は生えかわり、陽事強健となり」
と仰天するような薬効が記載されています。

 若葉は陰干しにし、煎じて薬に、新葉は乾燥して遠火で香ばしい匂いがする程度に煎じてお茶に、どちらも胃腸を丈夫にし、食欲増進、便秘、利尿を整え、高血圧、動脈硬化症に薬効があります。

 枸杞は、枝を投げ捨てておいても活着することがあるくらい強健な生命力があります。この点から、昔の人は強壮強精の効力があると信じていました。

 「家を離れること千里、ガガイモと枸杞を食べるなかれ」とは中国の諺で、精力がつきすぎて脱線するのをおそれての戒めの諺です。

 料理に若葉、実を使い、炒め、鰻やスッポンのスープなどに加えます。家庭では好みのお酒につけて枸杞酒を作ってみてはいかがでしょうか?
 
 尚、福新楼のグランドメニューには蝦とクコの炒めやデザートのトッピングなどに常時使用しています。
 健康を願い、一口いかがでしょう?