2016.09.01 ピーナッツの話

原産地はブラジルで、主産地は中国・インド・アメリカなどが有名です。わが国には江戸時代に中国から渡来し、今に至ります。

 

ピーナッツには数多くの呼び名があるのが特徴です。中国からきたので、南京豆・唐人豆・唐豆・藩豆・ローハッセン・ピーナットなどです。

 

尚、中国では落花生・花生が一般的であるが、長生果とも呼ばれます。長生果のいわれには一つのエピソードがあります。

 

中国の福建省の田舎に、一人住まいの病弱な老人が住んでいました。ある時、名も知れぬ一粒の種を手に入れました。彼は好奇心から庭にその種を蒔いてみました。

やがて芽が出て、すくすくと育ち黄色い花をつける頃から、ゆっくりと観察を始めました。その花は散ると花がついていたところから、白い細い糸のようなものが地中に入っていきました。そして秋になると枯れてしまいました。

 

そこで老人は株ごと根こそぎ掘り起こしてみたところ、根にたくさんのサヤがついていました。割って噛んでみると非常に美味でした。あまりの美味に以来、老人は毎日数粒ずつ食べることにしました。

 

しばらくすると、老人の顔色は次第によくなり、病気も忘れたように元気になりました。食欲も出て、肌の色つやがよくなりました。

そんな老人を見た村人は不思議に思って何が霊薬でも飲んだのではないかと老人に聞いてみました。老人はその実を取り出して見せましたが、誰も未だかつて見たこともない実でしたので、村人は老人の効験から「長生果」と呼ぶことにしたということです。現在もその呼び名が残っています。

 

これは、ピーナッツは栄養価も高く、補身、強精食品であることからついた名称かと思われます。また御存知の通り、搾油すると香りが高い上質の油になります。

このピーナッツ中国料理では良く使われます。薄皮のついたまま油で揚げ、つき出しや朝食の副食に、生の殻のまま塩ゆでし料理の副材料(スープの浮き身、炒め物)に、刻んで点心の中身にと幅広く利用されます。

 

日本でもその栄養価の高さから、食べ過ぎると鼻血が出るといわれています。

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